伝えるためには、整理しよう! BMXライダー・佐藤惣叶さんが実践する BMXの楽しさを広めるための活動。

BMXという競技をご存知ですか? ホイールが20インチで車高が低めの自転車を用いたスポーツのこと。競技の中でも2種類あり、BMXでコースを走り速さで競うレースと、いくつかの技を披露してその完成度を競うフリースタイルに分かれます。まずは、百聞は一見に如かず! BMXフリースタイルの演技の映像を御覧ください!

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様々な分野で「天才」と呼ばれる子どもたちの考えを紐解くシリーズ企画「天才キッズの思考のひみつ」。

 
2019年3月上旬。まなびwith本部は、先程の映像でクールな演技を見せてくれた、13歳の佐藤惣叶(さとうみなと)さんにお話を伺いました。BMXの中でも「フラットランド」と呼ばれる、平らな地面で様々な技を披露する競技の選手です。日本国内にとどまらず、世界各地でのBMXフラットランドの大会やショーで活躍中の惣叶さんに挫折した経験や、BMXと勉強の両立に関する考え方をお聞きしました。

そして、まなびwithが開発した思考の達人ツールを使いながら、惣叶さんの思考力を紐解いていきます。同じくスポーツに打ち込むお子様を持つ保護者のみなさんは必見です!

 
BMXを辞めたら、やることがなくなった。

惣叶さんが初めてBMXに触れたのは7歳のとき。きっかけは惣叶さんのお兄さんが始めたことでした。当時は「BMXをやりたい」「カッコいい演技をしたい」という気持ちよりも、「お兄ちゃんがやってるから自分も」「自分の自転車が手に入って嬉しい」という気持ちだったそうです。

「最初は週末に楽しむくらいの乗り方でしたが、住んでいる神戸でBMXフリースタイルの大会があり、参加したときから変わりました。トップクラスと言われる演技をたくさん見て、自分もあんな技ができるようになりたい、練習を頑張ればこんなにカッコよくなれるんだ、と感動して。大会に出場して、ずっと追いかけていたお兄ちゃんに大会で勝てた経験も大きかったかも(笑)。毎日学校が終わると、あとの時間はBMXに使うくらい、練習をするようになりました」

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「小学4年生のとき、良い結果を出せるんじゃないかと周囲から期待されていた大会で、4位を取ってしまったことがありました。フルメイク(足をつかず最後まで演技すること)を狙っていたのに思うような演技ができず、4位。悔しくて大泣きして、BMXは辞めると家族に宣言したんです。でも結局、辞められなかったんですよね。それまで僕の生活は、毎日学校から帰ったらすぐに練習。BMXを辞めたら、やることがなくなってしまって。1ヶ月くらいで、やっぱりやろうという気持ちになり、また練習を再開しました」

小学生にして、大きな挫折も経験した惣叶さん。しかし挫折のあとには大きな成長が。彼はこの次の年、同じ大会のひとつレベルアップした階級に出場し、みごと9歳で最年少優勝を果たしています。

国や年齢が違っても、BMXが好きなのは同じ。

自分のどんなところが、BMXに向いていた、合っていたのだと思いますか? そう惣叶さんに聞くと、「何時間でも同じものに取り組めるところ」と答えてくれました。

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「もともと運動神経がよかったり、才能があったりしたわけではないと思うんです。でも、時間を忘れるくらいに何かひとつのことをやることはできたんですよね。自転車の練習をしているときも『もう疲れたなぁ』って、途中で嫌になってしまうことがない。コツコツ練習して、難しい技ができるようになったときは、いちばん達成感があります。BMXをやっていて、すごく好きな瞬間です」

BMXをやっている中で、惣叶さんにとって最も達成感があるのは、新しい技ができるようになったとき。他には惣叶さんはBMXの魅力をどのように感じているのでしょうか。ここで登場するのが、思考の達人ツール。「くらげチャート」という、理由づけをするツールを使い、BMXの魅力を分解していきます。

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好きなものを好きな理由って、意外と言語化しないもの。だって、そのものが全部大好きだから。でも「とにかくいいんだよ!」と言っても、人には伝わらないものです。たとえば、たんに乗る楽しさだけでなく、それによって集中力が鍛えられるなどのいい効果が生まれること。体調管理や予定管理など、自分の生活を自分でマネジメントする習慣がつくこと。さらに惣叶さんは、同じ競技をしている人とのつながりが生まれることのよさを強調します。

「BMXをやっている人は、住んでいる国も、年齢も、バラバラです。でも、海外の大会などに参加して彼らと話してみると、みんな同じなんだなってことがわかりました。みんな同じように、BMXに真剣で、BMXが好き。国や年齢を超えて、BMXを通じてつながれるんだって、すごく楽しいことだと思います」

隣に座ったお母さんが考えの整理をサポートしてくれつつ、完成! 改めて考えてみると、BMXにたくさんの魅力を感じていることがわかりました。

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BMXの魅力を広く、
深く伝えるには、どうすればいい?

ちょっとここで、同席してくださっていたお母さんにもお話を。子どもが何かに取り組むには、保護者のサポートが、不可欠です。その際に、保護者はどんなことを意識するべきか。佐藤家流、保護者の関わり方を聞いてみました。

「うちではとにかく、やっている本人の世界を守ることを大事にしていました。たしかに子どもが何かにチャレンジするとき、大人が引っ張っていくことは不可欠です。大会の遠征についていったり、大会で出会う人と話すときは最初に間に入ったり。でもすべてを過保護にやってあげると、それは惣叶のBMXではなくなってしまいますよね。あくまでBMXやっているのは、本人。私たちがやりすぎないように、というのは意識しています」

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さらに惣叶さんの思考を知るべく、もうひとつツールを使います。使用するのは、「イメージマップ」。考えていることや行動などの要素について、関連付けを行うツールです。BMXをもっとたくさんの人に広めていくために必要なことを、イメージマップで考えていきます。

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最初は、さきほどのくらげチャートでわかった「BMXの魅力」を伝えていくことから。メディアに出たり、より人に伝わりやすいやり方を考え、裾野を広げていくこと。それはさらに細分化すれば、大会に出たり、ショーに出たり。テレビ出演や商品開発に携わることも関係します。裾野を広げていくこととは逆に、すでにBMXへ興味を持っている人向けに、より深くBMXを好きになってもらう活動もあります。BMX スクールで子どもの目線にたって講師をやってみること。BMXを通じてできたつながりを大切にすること。細分化すると、連絡をこまめにしたり、自身のSNSでの発信をしていくことなどがあります。

惣叶さんが「いま挙げたようなことは至上命題で、僕自身がまさにいつも考えていることなんですよね」と言うだけあって、やりたいこと、やっていることは、よどみなく述べられていました。出てきたことはどんどん書いて、マップをつないでいきます。「考えていることを整理するのに、このツールは便利ですね」と自らどんどん発言してスムーズに完成させることができました。

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目的は、BMXと勉強の両立じゃない。

BMXだけではなく、学校の勉強も好きな惣叶さん。どちらも忙しい中で、両立の秘訣を聞くと、意外にも「両立する、という意識はありません」と言います。

「両立とはちょっと違うんだと思います。両立って、“どちらもバランスよくやることそのもの”が目的って感じですよね。だから僕はちょっと違う。BMXも勉強も、それぞれ楽しくて好きだから、それぞれ頑張りたいだけです。両立そのものが僕にとって大事なわけではありません」

好きだから、それぞれ好きなことをやっているだけ。両立そのものが目的ではない。だからこそ続けていけるというのは、とても大事な視点なのかもしれません。

「いまはBMXと勉強が楽しいけど、これから先、もっとやりたいことを見つけるかもしれない。そのときにやりたいことをやれる状態であることが、大事なことです。だから、やりたいと思ったときに行動できる環境を、自分でつくっていきたいですね」

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最初から特別な才能や運動神経のよさがあったわけではないという惣叶さん。しかし自分のやりたいこととしっかり向き合い、考えて、行動することで結果を出してきました。大切なのは、思っていることを整理して、やりたいことのためにどうすればいいのか考えてみることです。その、何かを考えるときの手段のひとつとして、思考の達人ツールを使ってみませんか。本記事で紹介しているもの以外にも、様々なツールを使うことができます。詳しくは、下記からチェックしてみてください。

思考の達人ツールについて、くわしくはこちら。

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思考力を鍛える!まなびwithが小学生向けに体系化した「思考の達人ツール」とは?

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