【子どもの字が汚い……!】子どもが字を丁寧に書けるようになるアプローチ!~小学生の学習お悩み相談室

【子どもの字が汚い……!】子どもが字を丁寧に書けるようになるアプローチ!~小学生の学習お悩み相談室

小学生の学習周りのお悩みを解決する連載「小学生の学習お悩み相談室」。長年、小学館集英社プロダクションの教育事業に携わり小学生の保護者から学習相談を受けてきた石山絵麻先生が、小学生の学習周りのお悩みを解決していきます!

今回のお悩みは「子どもの字が汚い!どうやったらきれいに書ける?」です。

「子どもの宿題を見ていると、なんとも字が汚い……!」
「戻ってきたテスト、ほぼ正解なのに字が汚いためにマイナスされてる!」
「連絡帳の字が汚すぎて読めない……!」

などなど、子どもの書く字の汚さを心配になるおうちの方も多いのでは。

今回は、子どもが汚い字を書いてしまう理由や、字が汚いことのデメリット、丁寧な字を書くためのトレーニングのタイミングやアプローチなどを紹介していきます!

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うちの子、字が汚い!どうして字を雑に書いてしまうの?

石山先生によると、字を丁寧に書かない子どもに見られる傾向としては下記が挙げられると言います。

  • 頭の回転が速く、考えが先に先にと走っていくため、手が思考に追いつかない。
  • 友達と遊ぶ前だったり、他にやらなくてはいけないことがあったりする場合に、気持ちが焦ってしまって丁寧な作業ができない。
  • 鉛筆の持ち方が我流で、力が入りすぎてしまう。
  • 性格がおおらかで自己肯定感が強く、自分の字が他人にとって読みづらい、という危機感を感じたことがない。 

石山先生:
「あとできれいに書き直そう」と思うお子さんもいるのですが、実際には書き直す時間が取れずにそのまま……という繰り返しになることも多いものです。でも、ほんの少しゆっくり書くだけで文字はずいぶん変わります。字がきれいに書けたら次に挙げる「字が汚いことによるデメリット」を回避することができるので、きれいに書けるようにトライしないのはもったいないですね。

 

 

字は丁寧な方がいい!字が汚いデメリットって?

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その「字が汚いことのデメリット」について石山先生に教えてもらいました。

 

字が汚いことのデメリット ①テストでの減点


制限時間のあるテストなど書き急いでしまう場合もありますが、答えの数字で0と6の区別ができていなかったり、漢字の画数が違って見えたりしていると減点となってしまいかねません。自分としては正しい答えを書いたつもりでも、×となった答案を見るとモチベーションが下がってしまいますね。

 

字が汚いことのデメリット ②自分で書いたメモなどの字が読めない

筆算の途中の数字を見間違えてしまうと答えが違ってしまいますし、帰りの会などでの連絡事項をメモしても、それがうまく読めずに忘れものにつながることもありますね。
そもそも、テスト中なら焦ることが多いでしょうし、連絡帳を書くタイミングは休み時間や帰りの会などが多く、「早く書き終わって帰りたい」「早く遊びたい」などとそわそわしていることが多いものです。

 

字が汚いことのデメリット ③自信ややる気の弊害に。

例えば総合学習のようにグループでまとめ発表などをする場合、字がきれいな子であれば書記や掲示物制作などにも積極的に取り組むことができます。あるいは他の子から「字がきれいだから書いて!」と頼りにされるシーンもあるかもしれません。逆に言うと、自分から「字が汚いので書かない」「字が汚いから発表したくない」といったふうに、やる気の阻害になる可能性もあります。

 

 

チャンスを逃さない!字が汚い子のトレーニングをする絶好のタイミングは?

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字が汚いことを気にしてはいるものの、具体的な策が取れないまま今に至る……なんて方もいるのでは。そこで石山先生に練習をするのに絶好のタイミングを訊きました。

 

字の練習をするタイミング①おうちの方が気になったらスタート

文字に関する意識づけと練習は、気になったときにスタートすることをお勧めします。成長とともにお子さんにとって、興味のある事柄が増えてきますし、生活の幅も広がってくるので、早く済ませられることはどんどんペースアップしよう!と考えることも増えてきます。そこから軌道修正をするのはなかなか難しいです。

 

字の練習をするタイミング②子ども本人が気にし始めたタイミングで

テストに×が付いたり、連絡帳を読みづらそうにしていたり、など自分の字についてお子さんが「あれ?」と思ったときがベストなタイミングです。ただ、おおらかなお子さんですと自分の字について危機感や不都合を全く感じていないケースもままあります。

 

字の練習をするタイミング③なるべく低学年のうちに!

特に高学年になると、文字の練習は面倒だと思う気持ちや、どうして面倒なことをやらないといけないのか、といった思いが大きく働いて練習が続かない場合があります。

 

②と③については事前に丁寧な字を書くもことのメリットや、そうでなかった場合に起きるデメリットをじっくり話し合い、練習後の小さな変化も大げさにほめる、といったおうちの方の応援が必要です。

 

 

実践しよう!子どもの字を丁寧にするおすすめアプローチ!

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それでは、字をきれいに書けるようになるためのアプローチについて、石山先生からの具体的なアドバイスをご紹介します。

 

鉛筆の持ち方は正しい?

鉛筆を持つ手の人差し指に力を入れすぎて反ってしまい、爪が白くなっていませんか。鉛筆を正しく持つと、疲れることなくきれいに書けるものです。右手の人差し指と親指で鉛筆をつまむように持ち、中指をその下にそえて持ちます。書く機会を増やすと、だんだん慣れてくるでしょう。もし、今違う持ち方をしていらっしゃるようでしたら、お子さんときちんと話し合い納得した上で試してみるのがよいでしょう。習慣になっていることを変えるのは実に大変なことですから。

 

書き順は正しい?

漢字は正しい書き順で書くことで最もバランスよく書けるように作られています。上から下に書いていく、左から右に書いていくなど、漢字の書き順には大まかな決まりがいくつかありますが、自己流の書き方で覚えてしまうと、修正することは難しくなります。最初に正しい書き順を確認し、しっかり覚えることをお勧めします。

  

子どもがゆっくり丁寧に書こうとする気持ちを持てるようにしよう!

上手下手よりも、丁寧に書いてあるかどうかが問題です。日頃、大あわてで勉強していないだろうか、ということですね。理解力が高く頭の回転の速いお子さんに見られがちなのが、すぐにわかってしまうために、答えを書くときに焦ってしまうという傾向です。そして、すぐ次へ行こうとするわけですね。もしそうだとしたら、メリハリをきかせて、ここだけは丁寧に書く、という部分を作ることから始めてみましょう。

例えば、国語の問題に取り組む時だけは、特別上等の字で!などとしてもよいですし、漢字の部分だけは見事な字で書こう、ということでもいいですね。ゆっくり丁寧に書いた字、それがたとえすばらしく上手ではなくても、うんとほめてあげてくださいね。心地良く勉強できたら、意欲がわいてくるものです。

 

練習用のノートは、なるべく薄いものを!

文字の練習で大事なポイントは、なるべく薄いノートを使うことです。あっという間に使いきれてしまうノートを用意して、使い終わったらナンバーを振っていきましょう。「自分がこんなに練習した」ということが目に見えて分かるので自信がつきますし、ほめポイントとしてもかなり効果がありますよ。

 

子どもがやる気が出ない場合はゲーム性を取り入れて!

高学年になって字の練習を面倒に思っているお子さんであれば、身の回りにあるものの字体を書写する、というゲームのような方法でアプローチすることもできます。丸ゴシック体や隷書体など身の回りにはいろいろな書体があふれていますね。チラシの一部や箱に書かれた言葉など、どんな書体でも、それと同じように模写してみるのです。

即戦力にはなりませんが、模写をするために字体をよく見る、似せるためにはどこに注目するのか判断する、とういう訓練ができます。おうちの方とどちらが似ているかを競争するのも楽しいですし、何より、うまく模写ができれば自信がつきます。少しずつ「普段の字の練習もお手本を見て真似をすることで上達するんだ」と気づいて実践できるので、最終的な効果はかなりありますよ。

 

 

子どもが丁寧に字を書けるようになる教材!名探偵コナンゼミ 通信教育【国語】ではこんなアプローチも

石山先生がコンテンツ開発に携わっている「名探偵コナンゼミ 通信教育」の国語教材では、ひらがな・かたかな・漢字が練習しやすいように、下記のようなことが工夫されているといいます。

 

漢字を仲間分けすることで、練習しやすいワークブックに。

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名探偵コナンゼミ 通信教育【国語】では漢字を仲間分けして学習します。低学年では「花・虫・木・林・森」などの「自然を表す言葉」、「父・母・姉・妹・兄・弟」などの「家族に関係する言葉」など、毎月のテーマに沿って関連性のある言葉をまとめて覚え、高学年では、「資・質」「職・識・織」など部首など同じ部分を持つ漢字を使い分けとともに覚えていきます。どの学年でも、読み方と使い方の例、書き順を丁寧に示して、毎月の新出漢字数を同じにするなど、覚えやすく練習しやすいワークブックとなっています。

※画像は小2コースのワークです。

 

はじめが肝心!1年生は書き順をより意識したワーク。

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1年生のワークブックでは、最初に「読む→指でなぞる→書く」と漢字練習の順番を示しています。とくに「なぞる」については、紙の上だけでなく、おうちの方の背中に書いてみたり、入浴時に濡れた指で書いてみたりして、遊びの要素を加えつつ正しい書き順を身につけていくことができます。きれいな字を書くためにも正しい書き順は最初に覚えることが大事です。

 

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字が汚いなら適切な練習を!字をきれいに書けるようになることで、子どもの自信をつけよう!

いかがでしたでしょうか。

丁寧な字が書けることが、その先、学習の自信にもつながっていきます。ぜひ親子で取り組んでみましょう!

 

 

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著者プロフィール

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石山絵麻 先生
小学館集英社プロダクション コンテンツ開発室所属。長年、教育事業に関わり、数々の保護者の学習周りのお悩みを解決してきた家庭学習のプロ。

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