共働き家庭がぶつかる5つの「小1の壁」。乗り越えるためには親の心構えが重要。

共働き家庭がぶつかる5つの「小1の壁」。乗り越えるためには親の心構えが重要。

「小1の壁」とは、子どもの小学校入学をきっかけに起こるライフスタイルの変化によって立ちはだかる、仕事や育児のさまざまな問題のこと。

特に、共働き家庭やワーママの間ではよく使われる言葉「小1の壁」。

なんとなく認識はしているけれど、実際にはどんな「壁」があるのか?気になるところですよね。今回は、「小1の壁」の具体的な内容についてご紹介していきたいと思います。

 

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共働き家庭の小1の壁といえば放課後の過ごし方。学童保育には入れる?

小学校の授業が終了する時間に仕事を終えられないワーキングマザーにとって、学童保育に子どもを預けることができるかどうかがひとつのカギとなります。

地域によっては保育園の待機児童と同じくらい、学童保育にも待機児童がいるケースがあります。もし入れたとしても、ぎゅうぎゅう詰めの中でのおやつや宿題をするとなると、息苦しさを感じて「学童をやめたい」と言い出す子どももいるそうです。

学童保育に入れなければ、祖父母に面倒を見てもらう、ファミサポに預ける、民間の託児ルームの一時預かりを利用する、または鍵っ子として家でお留守番…などの選択肢があります。

世間には「3年生」までという学童保育も多く、その場合は「小4の壁」がさらにたちはだかってくる可能性もあります。

共働きの場合、「放課後は学童一択!」となりそうですが、地域やお子さんの性格などによってさまざまな対応がとりうるので、放課後の過ごし方についてはお子さんと相談し、お子さんの様子を見守り、できる限りフレキシブルに対応しましょう。

 

 

学童保育から帰ってくる時間が早い!?

保育園は残業などのときに延長保育が利用できたのではないでしょうか。しかし学童保育の閉所時間は、地域にもよりますが17時~18時のところもあります。

しかし企業側の時短勤務は「小学校入学前まで」という制度のところも少なくはありません。フルタイムで働くかたは学童保育の終了時間までに、親が帰宅できないという悩みも発生します。シフト制、パートで働いているかたでもこれまでと就労時間を見直さなくてはならなくなることもあるかもしれません。

また、コロナ禍以降、働き方も様変わりし、在宅勤務/リモートワークなどで仕事をこなせる方も多くなってきたとはいえ、どうしても出社しなくてはいけなかったり、繁忙期など忙しい時期は時間の調整ができないのではないか、不安は残ります。

多くの人にとって転職や退職という手段はとりにくい選択肢でもあると思います。早い段階で、どんな働き方が合っているのか、家庭で、勤め先で、しっかりと相談しておきましょう。

 

 

長期休暇の落とし穴…「お弁当」作りが多い!

保育園や幼稚園の卒園式を終えた後、3月末までは子どもを保育園に預けることができても、4月1日は小学校は春休みということもあります。

その間、学童保育では子どもを預かってくれますが、給食は始まっていません。必然的に持ち物に組み込まれるのがお弁当。そしてそれは、夏休み・冬休みなどの長期休暇の際にももれなくついてきます。

施設によってはお弁当の配達サービスを利用できるところもあるようですので、入る前に確認しておくといいですね。

 

 

保育園時代に比べて、保護者の出番が多い!PTAって何をするの?

小学校の親の出番と言えばPTA。“子ども一人につき一回役員を担当する”というルールの学校も多いですね。

役員になれば月に1~2回の集まりがあることも。それは平日の昼間なので、会社を休む必要が出てきます。授業参観日なども同じことが言えます。

役員が回ってこない年でも、登校下校時のパトロール、写真の申し込み、面談など、学校に顔を出さなければならない機会が増えるものです。

さらに、小学校だけでなく、学童保育でも保護者会などが存在することもあり、役員を担当する可能性も出てきます。月一回程度の保護者会を実施している学童保育もあるようです。

 

 

「小1の壁」で最も気を付けておきたい、子どもの行動の見えにくさ

小学生になると、子どもが一人で遊びに行くことが多くなります。最近は個人情報の関係で「連絡網」というものがなくなりつつあるので、「○○くんの家に行ってくる」と言われても親同士では連絡をとることができない可能性もあります。

園生活のように、子どもの一日の様子が細やかに報告されることもなくなるので、親としては心配する場面も多くなります。

小学校では担任とのやりとりを日々の連絡帳で行うところが多いようですが、子ども自身の翌日の時間割や持ち物を記入するものとして活用されることも多く、どこまで自分の子どもについて担任に質問していいのか悩む保護者の方も多いようです。

ただ、担任の先生とのコミュニケーションは、なかなかとりにくくなるからこそ大切。お子さんの様子で気になることや、おうちで起こったことで学校側に留意してほしいことなどがあれば連絡帳を活用しましょう。

 

 

「小1の壁」は「親の心の壁」?先輩パパママはこう乗り越えた!

いろいろな壁を目の当たりにして不安が募る方もいるかもしれませんが、実は、小1の壁の正体は、「親の心の壁」とも言われます。

まだ経験したことのない、子の小学校入学というイベントを前に、「もし~してしまったらどうしよう」といったネガティブな発想をしてしまったり、「こうなるはずだったのに全然うまくいかない…どうしよう」と、多く起こる予測不能な自体に対応することに疲れてしまったり。入学を前に不安を持っているのは親も子も同じなんですね。

こういった心の壁が立ちはだかったとき、どうすればよいのでしょうか。先輩パパママたちが小1の壁を乗り越えた方法ご紹介します。

 

子どもも含め、家族で情報共有

―家族でその日起こったことをたくさん話し合いました。その日起こった楽しいことはもちろん、「お迎えが間に合わなさそうだった」「買い物に行けなかった」といった、できなかったことなども含めて話しているうちに、じゃあそういうときにどうするかというアイデアが出てきて、家族が助け合うだけでなく、子どもにも「自分もがんばらないと」という意識が芽生えたように思います。子どもの早起きや明日の準備など、子ども自信が頑張ってくれることでうまく回り、ペースがつかめるようになった気がします。

 

できなくても気にしない!どんどん次の方法を試す

―にぎやかな場所が比較的苦手な息子は、学童に入ったものの、「早くお家に帰りたい」「おなかが痛くなったかも」と、学童に通うことを拒否することも。学童のスタッフと相談して好きな活動だけにする、兄とお留守番してみる、週に2日は気になる習い事に行ってみる…などなど、いろんな方法を試して1年かけてやっと落ち着いた形でした。はじめは「どうしてみんなみたいにスッと学童に通ってくれないの」と思ったこともありましたが、子どもにあった環境はそれぞれ。小1の壁だからうまくいかないと落ち込まずにいろいろ選択肢を試すとよいと思います。

 

とにかく事前のシュミレーションで不安を減らした

―娘の入学と同時に部署が変更になるというとても忙しい時期で絶望寸前でしたが、だからこそ、事前に娘と一緒にいろんなシュミレーションをしました。通学ルートはもちろん、鍵の開け方や、何かあったときに地域の誰に助けを求めたらいいかなど、予め一緒に共有しておくことで気持ちがとても楽になりました。それでも予想外のことは起こりますが、担任の先生や周囲の先輩パパママに聞くなどしながら「こういうこともあるのか~」という程度に楽しみながらその時期を過ごせたと思います。一緒に頑張ってくれた娘にも感謝ですね。

 

いかがでしたでしょうか。小学校入学前に、しっかりと心構えをしておきたいですね。

 

>>小学生になったら、小学館の小学生向け通信教育「名探偵コナンゼミ」!<<

「小1の壁」とは、子どもの小学校入学をきっかけに起こるライフスタイルの変化によって立ちはだかる、仕事や育児のさまざまな問題のこと。

特に、共働き家庭やワーママの間ではよく使われる言葉「小1の壁」。

なんとなく認識はしているけれど、実際にはどんな「壁」があるのか?気になるところですよね。今回は、「小1の壁」の具体的な内容についてご紹介していきたいと思います。

 

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共働き家庭の小1の壁といえば放課後の過ごし方。学童保育には入れる?

小学校の授業が終了する時間に仕事を終えられないワーキングマザーにとって、学童保育に子どもを預けることができるかどうかがひとつのカギとなります。

地域によっては保育園の待機児童と同じくらい、学童保育にも待機児童がいるケースがあります。もし入れたとしても、ぎゅうぎゅう詰めの中でのおやつや宿題をするとなると、息苦しさを感じて「学童をやめたい」と言い出す子どももいるそうです。

学童保育に入れなければ、祖父母に面倒を見てもらう、ファミサポに預ける、民間の託児ルームの一時預かりを利用する、または鍵っ子として家でお留守番…などの選択肢があります。

世間には「3年生」までという学童保育も多く、その場合は「小4の壁」がさらにたちはだかってくる可能性もあります。

共働きの場合、「放課後は学童一択!」となりそうですが、地域やお子さんの性格などによってさまざまな対応がとりうるので、放課後の過ごし方についてはお子さんと相談し、お子さんの様子を見守り、できる限りフレキシブルに対応しましょう。

 

 

学童保育から帰ってくる時間が早い!?

保育園は残業などのときに延長保育が利用できたのではないでしょうか。しかし学童保育の閉所時間は、地域にもよりますが17時~18時のところもあります。

しかし企業側の時短勤務は「小学校入学前まで」という制度のところも少なくはありません。フルタイムで働くかたは学童保育の終了時間までに、親が帰宅できないという悩みも発生します。シフト制、パートで働いているかたでもこれまでと就労時間を見直さなくてはならなくなることもあるかもしれません。

また、コロナ禍以降、働き方も様変わりし、在宅勤務/リモートワークなどで仕事をこなせる方も多くなってきたとはいえ、どうしても出社しなくてはいけなかったり、繁忙期など忙しい時期は時間の調整ができないのではないか、不安は残ります。

多くの人にとって転職や退職という手段はとりにくい選択肢でもあると思います。早い段階で、どんな働き方が合っているのか、家庭で、勤め先で、しっかりと相談しておきましょう。

 

 

長期休暇の落とし穴…「お弁当」作りが多い!

保育園や幼稚園の卒園式を終えた後、3月末までは子どもを保育園に預けることができても、4月1日は小学校は春休みということもあります。

その間、学童保育では子どもを預かってくれますが、給食は始まっていません。必然的に持ち物に組み込まれるのがお弁当。そしてそれは、夏休み・冬休みなどの長期休暇の際にももれなくついてきます。

施設によってはお弁当の配達サービスを利用できるところもあるようですので、入る前に確認しておくといいですね。

 

 

保育園時代に比べて、保護者の出番が多い!PTAって何をするの?

小学校の親の出番と言えばPTA。“子ども一人につき一回役員を担当する”というルールの学校も多いですね。

役員になれば月に1~2回の集まりがあることも。それは平日の昼間なので、会社を休む必要が出てきます。授業参観日なども同じことが言えます。

役員が回ってこない年でも、登校下校時のパトロール、写真の申し込み、面談など、学校に顔を出さなければならない機会が増えるものです。

さらに、小学校だけでなく、学童保育でも保護者会などが存在することもあり、役員を担当する可能性も出てきます。月一回程度の保護者会を実施している学童保育もあるようです。

 

 

「小1の壁」で最も気を付けておきたい、子どもの行動の見えにくさ

小学生になると、子どもが一人で遊びに行くことが多くなります。最近は個人情報の関係で「連絡網」というものがなくなりつつあるので、「○○くんの家に行ってくる」と言われても親同士では連絡をとることができない可能性もあります。

園生活のように、子どもの一日の様子が細やかに報告されることもなくなるので、親としては心配する場面も多くなります。

小学校では担任とのやりとりを日々の連絡帳で行うところが多いようですが、子ども自身の翌日の時間割や持ち物を記入するものとして活用されることも多く、どこまで自分の子どもについて担任に質問していいのか悩む保護者の方も多いようです。

ただ、担任の先生とのコミュニケーションは、なかなかとりにくくなるからこそ大切。お子さんの様子で気になることや、おうちで起こったことで学校側に留意してほしいことなどがあれば連絡帳を活用しましょう。

 

 

「小1の壁」は「親の心の壁」?先輩パパママはこう乗り越えた!

いろいろな壁を目の当たりにして不安が募る方もいるかもしれませんが、実は、小1の壁の正体は、「親の心の壁」とも言われます。

まだ経験したことのない、子の小学校入学というイベントを前に、「もし~してしまったらどうしよう」といったネガティブな発想をしてしまったり、「こうなるはずだったのに全然うまくいかない…どうしよう」と、多く起こる予測不能な自体に対応することに疲れてしまったり。入学を前に不安を持っているのは親も子も同じなんですね。

こういった心の壁が立ちはだかったとき、どうすればよいのでしょうか。先輩パパママたちが小1の壁を乗り越えた方法ご紹介します。

 

子どもも含め、家族で情報共有

―家族でその日起こったことをたくさん話し合いました。その日起こった楽しいことはもちろん、「お迎えが間に合わなさそうだった」「買い物に行けなかった」といった、できなかったことなども含めて話しているうちに、じゃあそういうときにどうするかというアイデアが出てきて、家族が助け合うだけでなく、子どもにも「自分もがんばらないと」という意識が芽生えたように思います。子どもの早起きや明日の準備など、子ども自信が頑張ってくれることでうまく回り、ペースがつかめるようになった気がします。

 

できなくても気にしない!どんどん次の方法を試す

―にぎやかな場所が比較的苦手な息子は、学童に入ったものの、「早くお家に帰りたい」「おなかが痛くなったかも」と、学童に通うことを拒否することも。学童のスタッフと相談して好きな活動だけにする、兄とお留守番してみる、週に2日は気になる習い事に行ってみる…などなど、いろんな方法を試して1年かけてやっと落ち着いた形でした。はじめは「どうしてみんなみたいにスッと学童に通ってくれないの」と思ったこともありましたが、子どもにあった環境はそれぞれ。小1の壁だからうまくいかないと落ち込まずにいろいろ選択肢を試すとよいと思います。

 

とにかく事前のシュミレーションで不安を減らした

―娘の入学と同時に部署が変更になるというとても忙しい時期で絶望寸前でしたが、だからこそ、事前に娘と一緒にいろんなシュミレーションをしました。通学ルートはもちろん、鍵の開け方や、何かあったときに地域の誰に助けを求めたらいいかなど、予め一緒に共有しておくことで気持ちがとても楽になりました。それでも予想外のことは起こりますが、担任の先生や周囲の先輩パパママに聞くなどしながら「こういうこともあるのか~」という程度に楽しみながらその時期を過ごせたと思います。一緒に頑張ってくれた娘にも感謝ですね。

 

いかがでしたでしょうか。小学校入学前に、しっかりと心構えをしておきたいですね。

 

>>小学生になったら、小学館の小学生向け通信教育「名探偵コナンゼミ」!<<

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