家族みんなが笑顔になる！親子料理のすごい効果

おうちで過ごす時間が増え、親子で一緒にクッキングをする機会が増えたというご家庭は多いのではないでしょうか。近頃は小学生にもなるとレシピ動画を見ながら、一人で簡単な料理をつくってしまうというお子さんも少なくありません。

そんなふうに育ってくれたら親としても嬉しいですし、何より食は、生きていく上で最も重要なことのひとつ。自らの手で作り、食べることができることは、生きる力そのものです。

そこで今回は、親子で料理をすることや子どもが料理することで得られる効果、さらに、子どもが料理に興味を持つきっかけづくりについて紹介します。

親子料理にはたくさんのメリットがある

「調理技術が身につくだけでなく、自分の体や食に関する関心が高まったり、社会性や食事のマナーが身についたり、自分で考える力が育まれたりと、子どもが料理することで得られるメリットは計り知れません」

そう語るのは、料理と学びを融合した子どもの食育教室「青空キッチンつくば校」を運営する宮内真由美さんです。宮内さんの教室では3歳から包丁をにぎり、講師の指導のもと、親御さんの手を借りずに調理に臨むそうです。

子どもが料理をしたり、親子でクッキングをしたりすることで得られる効果には、ほかにどのようなものがあるのでしょうか。

1.子どもの好き嫌いがなくなる

苦手な食べ物に触れることで親近感が生まれ、その食べ物の良さに目を向けられるようになります。

また、自らの手で楽しく調理したことは、「食べてみようかな」と思う大きなきっかけとなるようです。

　
2.食材や栄養の知識を教えることができる

日頃は切って調理されてから目にする野菜を、葉っぱや皮がついたままの状態を見ることができます。

大根の葉を見せて、「この葉っぱにも栄養があって、おいしいんだよ」と言ったら、子どもはびっくりするかもしれません。

こうした新鮮な驚きと初めての経験の中で得た知識は、お子さんの中にしっかりと刻まれていくでしょう。

　
3.子どもを褒める機会が増える

「野菜をきれいに洗えた」「包丁を安全に使えた」「上手に混ぜることができた」と、調理過程は「できた！」の連続。親子で一緒に料理をしていると、自然とお子さんを褒める機会が増えていることに気づくはずです。

4.親子で楽しい時間が過ごせる

子どもは「できた！」という成功体験の連続がうれしいですし、大人は一生懸命頑張る子どもの姿を見られることがうれしい。また、料理という共通体験を通してさまざまな会話が広がり、コミュニケーションが深くなります。親子の濃いコミュニケーションを満喫できるでしょう。

　
親子料理に挑戦してみよう！

親子料理には、子どもだけでなく、大人にとってもたくさんの効果があることがわかりました。

次に、親子料理に初めて挑戦するときのポイントをチェックしましょう。　

1.時間に余裕のあるときに行う

親子料理は、休日のランチなど、じっくり時間をかけて料理ができるときに行いましょう。

2.子どもと一緒にメニューを決める

何を作るのかはお子さんと相談して決めます。いくつか選択肢を用意してあげて、そこから選ばせる方法でもOK！　自分がすべきことや目標は、自分で決めると行動力の“スイッチ”が入り、やる気がアップします。

3.簡単な工程からスタート

「混ぜる」「ちぎる」「筋をとる」など、最初は簡単な作業からチャレンジ！
確実にできることから始めて少しずつ難易度を上げていくと、お子さんの自信につながり、モチベーションが上がります。

親子料理におすすめのメニュー

どんなメニューが親子料理に適しているのでしょうか。
日頃から親子クッキングをしているママたちに聞いてみました。

1.ピザ

「子どもが好み、作る工程も楽しいメニューといえばピザ。粉をこねたり伸ばしたりする作業もトッピングも、よろこんでやります。ピザだと苦手な野菜も食べてくれるので、昨年の一斉休校のときにはよく作りました」（小３男児の母）

　
2.ホットケーキミックスを使ったおやつ

「昨年の外出自粛中にスーパーから薄力粉が消えたので、ホットケーキミックスを使ってみたら、お菓子づくりがとても簡単！　以来、子どもと一緒に作るおやつはホットケーキミックスばかり。パンケーキやカップケーキ、蒸しパン、シフォンケーキ......どれも1から薄力粉で作るよりずっと簡単で、子どもの料理にぴったりです」（小4女児の母）