図形を苦手にしない!小学生のうちに図形を得意にする方法

図形を苦手にしない!小学生のうちに図形を得意にする方法

「算数は好きだし計算も得意なのに、図形でつまずいてしまった」「図形が苦手なのでサポートしたいけれど、教え方がわからない」と悩むご家庭は少なくありません。特に小学3年生・小学4年生あたりからこの傾向が強まるようで、プリント教材をダウンロードしたり、折り紙を教材に教えてみたりと、四苦八苦している保護者も......。

図形は中学入試でも出題されますし、中学校の数学でも習います。また、図形認知を深め豊かな図形感覚を養うことは、論理的に考える力を育むうえでも重要になってきます。このため、できれば幼児のうちから図形感覚を磨きたいもの。そして、図形に苦手意識を持っている小学生は、できるだけ早いうちに克服したいものです。
図形が苦手なお子さんの多くには、「図形の性質(定義)を理解していない」「空間・平面のイメージができていない」といった共通点があります。これらはいずれも“あること”をすることで、大きな改善が期待されます。ぜひご一読ください。 

  

問題集を手に取る前にしたいこと①〜身近にある図形を探す〜

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そもそも、図形の勉強法がわからないという方も多いでしょう。計算のようにひたすらドリルに取り組めばいいというものでもないですし、図形には「三角形」「四角形」「多角形」「円」がありますが、まずは、これら図形の性質を理解することが大切です。そこで、プリントをダウンロードしたり問題集を手に取ったりする前にぜひ実践していただきたいことがあります。

それが、図形の違いを見分け、身の回りにある三角形や四角形、円を探させること。

四角形や円は簡単に見つかるでしょう。三角形については、「三角形そのものはなかなか見つからないけれど、四角形の中にかくれているよ」などとヒントを与えながら、できるだけたくさんの三角形を見つけさせてください。この過程で形を構成する要素に着目できるようになり、「三角形は3つの直線に囲まれた図形で、3つの頂点を持つ」といった図形の性質が理解しやすくなります。

平面図形が理解できたら、今度は本、ティッシュボックス、テレビ、オーブントースターなど立体の一部から平面を取り出すよう促します。この作業を繰り返していくと、平面を連ねて立体を作り出せるようになり、平面図形と立体図形の関連を認識できます。その結果、空間・平面のイメージがしやすくなるでしょう。

 
問題集を手に取る前にしたいこと②〜図形を書いて立体を作成する〜

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空間・平面のイメージができるようになったら、次は実際にフリーハンドで平面図形を書かせてみましょう。

ポイントは、いくつもの三角形や四角形を書かせることです。四角形は、向かい合った角に補助線を引いて2つの三角形にしてみましょう。書き終えたら、辺や頂点の数を発表させてみてください。また、正方形であれば4つの辺の長さを等しくし、4つの角を90度にするなど図形の性質を意識しながら書くよう促します。

平面になれたら今度は立体です。折り紙など正方形の用紙を用意し、自由に面を取らせ、セロハンテープでつなぎ合わせて立方体を作成させてみましょう。完成したら、作成した面と辺の個数を質問しましょう。しっかり理解するまで、一緒に面と辺を数えてみてください。

ここまでの作業を通して、難しいと感じていた図形が、だいぶ身近なものに感じられるようになるはずです。

  

図形学習の要は、手を動かして体感的に学ぶこと!

図形の苦手意識が払拭されたところで、いよいよプリントやドリルの出番です。

図形学習で最も重要なことは、自分で線を引くなど、実際に手を動かして学ぶこと。これを繰り返すことにより、それぞれが持つ図形の性質など、知識を自分のものとして使えるようになっていきます。

このため、プリントやドリルの問題を選ぶ場合も、手を動かして解く問題があるかどうかがポイントです。ほかにも押さえておきたいポイントがあるので、プリント選びの参考にしてみてください。

<図形学習・プリント選びのポイント>

1、実際に手を動かして解く問題がある

例:「見本と同じ形を書いたり見えないところに線を書いたりする問題」「三角定規の角度・分度器で三角形を書く問題」「三角定規で垂直線と平行線をひく問題」など

2、頭の中で図形の移動・反転・回転をイメージする問題がある

例:「似たような形の中から正解の位置を見つけ出す問題」

3.平面に描かれた図を立体化する問題がある

例:「展開図からどんな立体ができるか答える問題」

 

名探偵コナンゼミ(小1~6コース)では図形をこう学ぶ

小学1年生・小学2年生

実際に手を動かして試行錯誤するワークを展開。実際に手を動かすトレーニングをくり返すことで、頭の中で図形の移動・反転・回転をパッとイメージできるようになります。

小学3年生・小学4年生

図形を描くワークが充実。図形が重なったりしても、どの知識が必要かを読み取り、答えを求めていく練習をします。図形をイメージするトレーニングを重ね、豊かな図形感覚を養います。

小学5年生・6年生

豊富な出題パターンで、複雑な図形でもいくつかの知識を組み合わせて答えを求め、空間上の位置関係をイメージできる力を身につけます。

 

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いかがでしたでしょうか。「実際に手を動かして学ぶ」。この方法で、図形への苦手意識は軽減されるはず。
小学生のうちに図形を得意にすることで、受験はもちろん、算数・数学の学習に楽しく取り組むことができます。ぜひ、試行錯誤しながら図形を苦手にしないトレーニングに挑戦してみましょう!

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