小学生の夏休みの宿題を余裕を持って終わらせる方法

小学生の夏休みの宿題を余裕を持って終わらせる方法

小学生の子どもの夏休みのお悩みといえば、多くの親御さんから聞かれるのが、「毎日のお昼ご飯問題」「学童のお弁当問題」そして「宿題をいかに終わらせるか問題」ではないでしょうか。
夏休みの宿題は1年生からドリルやあさがおの観察日記や絵日記、歯みがきカレンダーなどの定番の宿題はもちろんのこと、自由研究がある学校も多く、今からどのように計画しようか頭を悩ませているおうちの方も多いと思います。
そこで今回は、子どもをやる気にさせながら、夏休みの宿題を計画通りにすっきり終わらせる方法を探ります。

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小学生の夏休みの宿題が終わらないのはなぜ?

そもそも、小学生の夏休みの宿題は、なぜ期間内に終えられないことがあるのでしょうか。夏休みは、多くの小学校で1ヵ月以上あります。これほど長い夏休みなのに、余裕を持って宿題が終わらない理由を考えてみましょう。

 
1.「夏休みは長い」と油断している

夏休みはたっぷりあると思って、なかなか宿題に着手しないパターンです。そうこうしているうちに時は流れ、気づいた時には宿題がたんまりと溜まっている...ということに。

 
2.子どもがやる気にならない

気がゆるみがちな夏休みは、机に向かうことが嫌になるお子さんは少なくありません。また、やる気がないわけではないけれど、友達と遊んだり、自分の楽しみに夢中だったりして、机に向かう時間が取れないお子さんもいるでしょう。

 
3.自由研究のテーマが決まらない

工作に絵画、調べ学習をして新聞やノートにまとめるなど、自由研究のテーマや表現方法は多岐に渡ります。そもそも自由研究は夏休みの宿題の中でもカロリーが高いので、早くから取りかからないと、期日までに終わらなくなるという図式です。

 
小学校の宿題を早く終わらせるために今からしておきたいこと

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続いて、夏休みの宿題を早いうちに終わらせるための具体的な方法をみていきましょう。

 

1.夏休みに入る前に過ごし方を子どもと話し合う

夏休みの宿題を予定通り終わらすためのはじめの一歩は、夏休みに入る前に夏休みの過ごし方をシミュレーションすることです。お子さんと一緒に目標を定めて計画を立てることが大切です。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
【小学生の夏休みの過ごし方2022】だらけがちな小学生の夏休みをどうにかしたい!
https://manabi-with.shopro.co.jp/manabico/1723/

 
2.計画表をつくる

計画通りに宿題を終わらせるためには、夏休みが始まったその日からコツコツ取り組む必要があります。そこで、夏休みの過ごし方をシミュレーションし目標を定めたら、計画表を作りましょう。計画表作りのポイントとしては、毎日無理なく取り組める計画であること。そして、バッファ時間を設けること。バッファとは、「余裕」や「ゆとり」を指します。
締め切りを前に設定してバッファを持たせば、万が一締め切りに間に合わなかったとしても、バッファ時間を、終わらない宿題を片付ける時間にあてられます。

 

3.やる気ゼロには午前学習と1回15分学習で習慣化

そもそも机に向かう気持ちになれないお子さんには、集中力が高い午前中早めの時間に1回15分の宿題タイムを設けます。大人が高い集中力をキープできるのも1日15分と言われています。だから、お子さんが15分でもしっかり集中して机に向かえたら、褒めてあげましょう。「できた」という成功体験を重ねていくことで、やる気ゼロが、「少しがんばってみようかな」に変わるはず。8月中旬頃には、自分から進んで机に向かう子を目指して、まずは習慣化からスタートしましょう。

  

4.自由研究は8月上旬のうちに取り掛かる

形にするまでに時間のかかる自由研究は、なるべく早く取り掛かるのがポイントです。また、自由研究は一気にできるものではないので、段階的に行うのがポイントです。

例)
テーマ:「都内の古墳調べ/古墳新聞を作ろう」
8月1日 インターネットで下調べ&実際に行く古墳を決める
8月2日 野毛大塚古墳へ行く
8月3日 図書館で古墳の本を借りる。写真を現像する。模造紙とマジックペンを用意する
8月4日 レイアウトを決めて下書きをする。
8月5日 清書
8月6日 下絵に色を塗る

まず、制作までの道のりを描きます。そして、必要な作業を細かく分け、それを日ごとに振り分けていきます。
このときも、「2.計画表をつくる」同様、無理のないスケジュールにすることが大切です。
3年生、4年生くらいからは、制作スケジュールを自分で作らせるのもおすすめです。

また、夏休みの自由研究イベントを活用するのもおすすめ!夏休み前からいろんなイベントが予約を開始しているので、ぜひ調べてみてください。

 

【おすすめオンラインイベント】
小学館の探究楽習®「オンライン講座 宇宙」

授業は360度カメラで撮影した素材やアバターを使って構成された3D空間で展開され、テーマに合った課題を解決する体験ができます。7月30日には「宇宙」をテーマにしたオンライン講座を実施。講座の内容は自由研究として活用できます!

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【読者発】おうちの方のアドバイス<終わらない夏休みの宿題、こう対処しました>

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長い休みに気がゆるみ、夏休みの宿題どころか机に座るのことさえすら嫌がる場合はどうしたらいいのでしょうか。


1.1日10分だけでも机に向かわせる

大人が高い集中力を継続できるのは、15分。子どもの場合はさらに短いと言われています。
10分であれば、気分が乗らなくても、なんとか頑張れそうな時間ではないでしょうか。タイマーを持ってきて、「まずは10分頑張ろう」と励ましながら、学習に取り組ませます。慣れてきたら5分ずつ時間を伸ばしていきましょう。ドリルなども、毎日コツコツ取り組んでいくうちに真っ白なページが少なくなっていくと、モチベーションも上がるはず。さらに「短時間であっても毎日取り組むことで、気づけばかなり進んでいた」という経験を積み重ねる中で、継続の大切さを学ぶことでしょう。

 

2.お楽しみタイムは宿題の後に

学習意欲を上げるためには、ご褒美を与えるにもひとつです。ここでは、終わらない夏休みの宿題を抱える子どもたちに、実際におうちの方がどうか関わったかを公開します。

 
【おうちの方のアドバイス①】終わらない自由研究の対処法

「8月20日頃になっても自由研究に何一つ手をつけていなかった、当時小学1年生の息子。パパに伴走をお願いしたところ、意外にもはりきって、『小学1年生のすごい自由研究「セミをさがしたなつやすみ」』」という本を買ってきました。同じ1年生の子がこんな自由研究を!と感化され、父子ふたりで相談。息子は絵と工作が得意なので、段ボールでお城を作ることに。結果、クラスの投票で1位になった、立派なお城が完成しました。得意を生かしたことと、一緒になって自由研究を楽しめるパパにサポートをお願いしたのがよかったです」(小学3年生の男の子のママ)

 
【おうちの方のアドバイス②】夏休み終了間近に半分以上残っている算数ドリルを終わらせる方法

「4年生なので自分で計画的に進めるだろうと思って放っておいたら、8月30日の時点で、算数ドリルが半分以上残っていることが判明。ラッキーなことに、その年の9月1日は日曜日。あと3日ある!ということで、まずは1日何ページやれば終わるかを計算。さらにそのノルマを朝・午後・夜の3回に分けて取り組みました。休憩をはさんだほうが集中力が持続しやすいと聞いたからです。その甲斐あって、量のわりにすんなり終わりました。一度にたくさん取り組む方法だと嫌になってしまいますが、分量を細かく分けることで、気持ちのハードルも下がったようです。」(小学6年生の男の子のママ)

 

【おうちの方のアドバイス③】塾の大量の宿題も夏休みの宿題も終わらせるには?

「中学受験を見越して、4年生から塾通いを始めた娘。夏休みは学校の宿題に加え、塾の宿題も多く、最初は驚きました。いずれも期日までに終わらせるためには、視覚化が大事。どこまで終わったかがわかればモチベーションにもつながります。そこでポスターのようなサイズの大きなカレンダーを買って、毎日やることを細かく記入。そして、できたところから色ペンで印をつけて、娘はもちろん、私も状況を把握できるように。遅れていたら発破をかけるようにしました。また、自由研究は工作にして、塾の宿題の合間に頭を休めながら楽しく取り組めるようにしました。その甲斐あって、すべて期日内に終わらせることができました」(小学6年生の女の子のママ)

 

小学生の終わらない夏休みの宿題を余裕を持って終わらせるには、事前の計画が大切だということがわかりました。
すでに時は流れ、夏休みの終わりが見えてきても尚、宿題が終わっていない場合は、大量に残った宿題を一気に片付けようとするのではなく、小分けにして行うことで、集中力をキープしながら取り組めます。

溜まってしまった宿題のことを責めるのではなく、どうすれば終わるのかをお子さんと一緒に考え、励ましながら終わらせられるといいですね。

 

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